家族としては少しでも安心して生活してほしいと思い、デイサービスを提案するものの、「行きたくない」と拒否されることは少なくありません。

私の母も最初はデイサービスに行くのを嫌がり、朝になると「体調が悪い・・・」「めまいがする・・・」など訴えていました。
父が心配してデイのお休みの電話をすると、安心するのか不調の訴えはどこへやら?
家でのんびり過ごすことも度々ありました。
なぜ高齢者はデイサービスを嫌がるのか?
まずは原因を知ることが第一歩です。以下のような理由が考えられます。
- 環境の変化に対する不安(新しい場所・人への抵抗)
- 自尊心の低下(「お世話になりたくない」というプライド)
- 過去の体験(他施設での嫌な記憶)
- 認知症による理解力の低下
母の場合は認知症で忘れることも多くなっていたので、何事に対しても「不安」が大きかったようです。
一番信頼している父の側を離れることも怖かったのかも知れません。
また、なんでも一人でやり切るタイプに人だったので、人のお世話になることへの抵抗も強かったと思います。
デイサービスへの拒否を和らげる7つの対策
- 無理に説得しない:まずは話を聞く姿勢が大切
- 「体験だけ行こう」と伝える:一度体験すると安心することも
- 本人の好きな活動を見せる:施設のパンフレットや動画を活用
- 友人や知人と一緒に行く:安心感が高まる
- スタッフの顔を見せておく:信頼関係を先に築く
- 通院とセットで行く:「ついで」という感覚にする
- 介護者の負担も話す:「安心のためにお願い」と伝えるのも方法
誰でも初めての環境は不安でいっぱいです。
最初は短い時間から徐々に慣れてもらい、半日、一日と伸ばしていきましょう。
実際に成功した事例
「散歩が好きだから、庭の広いデイサービスに連れて行ったら通うようになった」など、本人の趣味やこだわりに寄り添う対応で改善することも多くあります。

母の場合は「食器を拭く」というお手伝いをしていました。
これは、母がずっと給食に携わっていた経験からこの役割を頂いたようで、
「自分が誰かの役に立つ」ということが本人のデイサービスでの喜びになっていました。
プロの力を借りることも大切
ケアマネジャーや市町村の地域包括支援センターに相談することで、本人に合った施設の紹介や対応方法のアドバイスがもらえます。
まとめ
「デイサービスに行きたくない」という高齢者の気持ちは、決して珍しいことではありません。本人の気持ちに寄り添いながら、段階的に慣れていけるような工夫をしていくことで、自然と利用できるようになる可能性もあります。
困ったときは、一人で悩まず専門機関へ相談することも検討してみましょう。
この記事のキーワード:デイサービス 嫌がる, 高齢者 デイサービス 拒否, デイサービス 行きたがらない 対策, 介護サービス 拒否, 高齢者 説得方法
コメント